実は『〇〇』
この記事を書いた人

YUKA_chakuso-media editor in chief
東京生まれ。
途中経過でオーストラリアに育ち、
少しのあいだ、インドネシアで暮らしました。
赤い色とノラ・ジョーンズの声が好き。
ライフワークは旅で、今はポルトガルとハンガリーに行くことを夢みています。
昭和のエッセンスがほどほど残る、超テレビっ子世代のクリエイティブディレクターです。

この手の広告、とても好きです。全部読みたくなってしまいます。
歩きながらでも意外とちゃんと読めて、
「 ねぇとうもろこしの粒の数は実は偶数なの知ってた? 」とその日のうちに言ってしまいそうです。
『 やがて、いのちに変わるもの 』
という素敵なブランドスローガンをお持ちのミツカンの広告です。
丁寧な言葉使いや、言葉の利用の仕方、広告の打ち出し方に企業の誠実さや人柄までもが伝わっていて
自然と好感が持てミツカンの商品を手に取りたくなります。
「購買意欲」や「感情に訴える」という広告の本質的な目的が、
見事に果たされていると感じました。
商品を押しつけるのではなく、受け手の心に静かに語りかけるような表現がとても印象的で、自然と心惹かれます。
言葉の力で共感を生み、ブランドの世界観に触れたくなる――
そう思わせてくれる、非常に完成度の高い広告だと思いました。