GUERLAN Shalimar -愛の宮殿 – 100周年
この記事を書いた人

YUKA_chakuso-media editor in chief
東京生まれ。
途中経過でオーストラリアに育ち、
少しのあいだ、インドネシアで暮らしました。
赤い色とノラ・ジョーンズの声が好き。
ライフワークは旅で、今はポルトガルとハンガリーに行くことを夢みています。
昭和のエッセンスがほどほど残る、超テレビっ子世代のクリエイティブディレクターです。

発表年:1925年
ストーリー:インドの皇帝シャー・ジャハーンとその妃ムムターズ・マハルの『 愛の物語 』に着想を得た香水。
愛妃の死後に皇帝が建てたのが有名なタージ・マハルです。
とてもロマンティックな『 SHALIMAR 』のストーリーにうっとりしてしまいます。
シャリマーは『 愛の象徴 』とされ、東洋的で深みのある香りが特徴です。
長年愛用している香水の中の一つがこの『 シャリマー 』です。
私は現代的な香水よりもクラッシックでパウダリー、お香のような香りに惹かれます。
また、GURELANの香水にはそれぞれのストーリーがあって、
香水を芸術や文学、歴史、自然と結びつけた「語る香り」として展開しているイメージが大きく、
そこがまたGUERLANの香水が好きである由縁でもあります。
世界で最も有名なオリエンタルで(アンバリー)系フレグランスのひとつと言われています。
その香りの特徴は、エキゾチックで官能的、甘く温かいバニラとスモーキーなアンバーの調和にあります。
■ トップノート(香りの第一印象)
- ベルガモット
- 柑橘系のさわやかでシャープな立ち上がり。
- クラシックな香水によく使われるが、シャリマーではその量が非常に多く、
- 「シャリマーらしさ」を作る重要な要素です。
■ ミドルノート(香りの中核)
- アイリス
- ローズ
- ジャスミン
- パウダリーでフローラル。上品さと女性らしさを感じさせる部分。
- 特にアイリスが香りに冷たさと気品を与えます。
■ ラストノート(香りの残り香)
- バニラ
- トンカビーン
- アンバーグリス
- インセンス(乳香)
- レザー
- オポポナックス(ミルラの一種)
- 温かく、甘く、スモーキー。深みと持続力があり、肌の上で官能的に変化していきます。
- バニラとレザーの融合が、まるで「スモーキーなバニラ」とも言われる独特の残香を生み出します。
香水の「ノート(note)」とは、時間の経過とともに現れる香りの層や段階を指します。
私は、SHALIMARの香りのノートを見るだけで笑が出てしまいます。好きすぎる。
GUERLANの名香「シャリマー」は2025年に誕生100周年を迎えます。
SHALIMARの100周年は、香水史における重要なマイルストーンであり、ゲランの芸術性と革新性を象徴しているかのようです。