3Dサイネージで街ゆく人の視線を奪う

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CHIHIRO ITO_chakuso-media chief Information officer

クリエイティブと日々向き合うディレクター。
デザインの全てに意味を持たせてアウトプットすることが得意。クリエイターだからこその目線で記事を書いています。。
好きな食べ物は、激辛料理。常に刺激を求めてます。

屋外広告を盛り上げる3Dサイネージ

3Dサイネージの普及

技術の進化と共に徐々に加速している3Dサイネージ。

2010年代に入ってから目立って注目されるようになりました。私自身も、街を歩いていて、通行人が同じ方向を見ているな〜と思った先にはいつも3Dサイネージ広告が!なんて経験をこの数年でよくしている気がします。

裸眼で3D効果を楽しめる技術が改善され、宣伝やエンターテイメント分野での活用が進んだことが背景にもあるこの3Dサイネージは、今後今よりもより屋外広告の定番となっていくのかもしれません。

3Dサイネージとは?

そもそも、3Dサイネージとは?

都心部を歩いているとよく見かける3Dサイネージも、まだまだ日本ではどの地域でも見れるというほど、普及が広がったとは言えません。

3Dサイネージとは何か、から解説していきたいと思います。

3Dサイネージは、ディスプレイの表示範囲に特別な空間を設けることにより、映像が画面を超えて浮かび上がるように見せる技術です。この効果は、映像を特定の方法で加工することで、視覚的な錯覚を引き起こし、立体的なイメージを裸眼で体験できるようにするものです。

この技術は、VR機器を必要とせず、直接3D映像を視界に展開することができるため、屋外広告においても平面広告よりも目を引きやすく、効果的な広告手法として注目されています。

海外の3Dサイネージをピックアップ

事例①韓国

韓国のデジタルアート企業であるd strictによって制作されたこの3Dサイネージです。
閉じられた空間に巨大な波が押し寄せる壮大な映像で街ゆく人々を魅了しています。

事例②中国

中国成都市のビル壁面デジタルサイネージです。平面のディスプレイでも3D投影は可能ですが、L字に設置されたディスプレイを「箱」に見立てることによって、より立体的な映像を演出する工夫が施されています。

画面からはみ出ているような演出の飛び出す宇宙船は、街を歩く人の視線を釘付けにする大迫力の3Dサイネージとなっています。

日本の広告業界のこれからの3Dサイネージ

求められるクリエイターの質

3Dサイネージの技術は、単に企業の理念を訴えかけるツールとしてだけではなく、クリエイティブな才能の育成の場としても機能していると考えられます。

この分野で印象深い体験を提供するには、クリエイター自身のスキルや感性が極めて重要になります。そのため、将来的には、名高いクリエイターたちがこの新たなメディアを使って、創造性に富んだ作品を生み出し、それを世に問う機会が増えると予想されます。

クリエイターにとっての新たな激戦区と考えると、とても刺激的なジャンルですね。

求められる広告費用対効果

アートの質が求められる3Dサイネージですが、あくまでも広告媒体の1つであることを忘れてはいけません。どれだけ優れた3Dサイネージだったとしても、集客効果や収益に繋がらなければ、広告費用を無駄にすることになります。

人々の目を惹きつける魅力的なアートであることと合わせて、戦略をしっかりと練った上でクリエイティブとしてアウトプットをする必要があります。

ダイナミックなクリエイティブであればあるほど、念入りに戦略をねる必要があります。また、今後さらなる盛り上がりが期待できるからこそ、差別化も忘れてはいけないポイントとなるでしょう。

まとめ

今注目の、3Dサイネージについて、海外の事例とともに、3Dサイネージについて深掘りをしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

クリエイティブに携わる仕事をしている以上、アートと戦略のバランスが非常に重要となる3Dサイネージの進化からは目を離せません。

今後の日本での3Dサイネージの盛り上がりにも、引き続き注目していきたいと思います。